東浦路 網代・宇佐美間を歩く(1)

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Ajiro Running Clubです。
新年明けましておめでとうございます。今年も網代ランニングクラブをよろしくお願いします!


2019年年末に、下田街道「東浦路」の一部を再び歩いてきました。その様子をご報告します。


伊東市の指定文化財になっています

東浦路


「『東浦路』ってそもそも何?」という方もいらっしゃると思うので、簡単にご説明します。東浦路(ひがしうらじ)は、小田原から伊豆半島東海岸を通って下田まで続いていた古い街道です。

寛政5年に老中松平定信が伊豆巡視の際に小田原から東浦路を歩いて4日がかりで下田に入ったことや、安政元年に吉田松陰が黒船を追いかけて熱海から下田まで東浦路を歩いたことが記録に残っているそうです。吉田松陰は、100 kmの行程を1日半で踏破したそうですから、さぞかし健脚だったに違いありません。


平成22年に、伊豆歩倶楽部の会員さんたちが、街道の現在の状態を詳しい報告書にまとめてくださっています。湯河原から下田までの100 ㎞余りを7回に分けて実際に歩いたそうです。


伊豆歩倶楽部 伊豆東浦調査委員会著『「伊豆東浦路」現況調査報告書』
伊東市や熱海市の図書館で閲覧可能です


この報告書によりますと、東浦路は比較的高低差が少なく、歩きやすい街道のようです。
箱根越え、天城越えに比べ、海岸沿いに集落と集落を結ぶ東浦の道は、随一の難所とされる網代峠でも標高は288メートルで、伊豆巡視の行列や幕府の奉行などの行列が江戸から下田に入る主要街道として使われていました。
網代峠が「随一の難所」とされているところにチャレンジ精神を刺激されます。この街道を是非網代ランニングクラブでも歩いてみたい!と思い、熱海まち歩きガイドの片山さんに案内をお願いし、9月末に熱海市内のコースを一度下見をしました(レポートはこちら)。

当初、片山さんからも「お勧めは秋から冬」と言われたのですが、できるだけ早く下見をしたかったので9月にお願いしました。結論から言うと、やはり片山さんのお勧めに間違いはありませんでした(片山さん、すみません!)。9月末ではまだ蒸し暑く、蚊などの虫も多かったですし、幸い遭遇はしませんでしたが、まだスズメバチも活動しています。台風の後で倒木で道がふさがれている箇所もありました。

12月末になり、気温も下がって、さすがにスズメバチももういないだろう、ということで、今回、再度歩いてみることにしました。

前回の下見では、網代駅から出発し、東浦路を歩いて網代小学校付近を通って戻ってきましたが、網代ランニングクラブとしては、少なくとも網代から宇佐美までは歩いてみたい、という希望がありました。なぜなら、
網代・宇佐美間は、昔からあまり様子が変わっていない貴重な箇所と言われているのです。
『大正14(1925)年に伊東−熱海間の自動車道が開通し、交通形態が大きく変わっていきますが、宇佐美−網代間は全くの新道であったため、旧道は道路の拡張などによる改変を受けませんでした。 このため、宇佐美‐網代間は旧街道の面影を色濃く残しており、歴史的にも非常に価値が高いことから、末永く後世に伝え残す必要があります。』伊東市ホームページより)

前回歩いた時に、ところどころに道しるべがあり、道は分かりやすそうなことを確認していましたので、今回はがんばって自分達だけで歩いてみることにしました。次から写真付きでご報告します。

なお、伊豆歩倶楽部では、今でも定期的に東浦路を皆さんで歩いていらっしゃるそうです。詳しくは同倶楽部ウェブサイトのスケジュールのページをご覧ください。

東浦路 網代・宇佐美間を歩く(2)
東浦路 網代・宇佐美間を歩く(3)
東浦路 網代・宇佐美間を歩く(4)
東浦路 網代・宇佐美間を歩く(5)

東浦路 網代・宇佐美間を歩く(6)

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